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深海棲艦の発生編集

深海棲艦の発生は65年前に遡る。大戦後、大国同士の対立が巻き起ころうとしていた矢先のことであった。その発生直後は大国同士はお互いの攻撃によるものと誤解したが、中立国を問わず被害が続出したことで各国が結集、1952年に歴史的な大規模掃討作戦が行われた。これによって正体不明の敵は殲滅されたと思われた。

だが、その後も被害は続出し、大規模な捜索作戦により1953年に極圏に大規模な地上物が確認される。この建造物への攻撃作戦は該当地域が活動の難しい場所であること、またこれら施設が堅牢かつ大規模な敵戦力に守られていることから攻略は難航した。この頃より、この正体不明の敵性活動体を深海棲艦と呼称することとなった。

深海棲艦勢力圏の拡大編集

大戦後、大規模な軍事力を有していた国家は南半球には少なく、南極よりの攻撃により大きな損害を受け、敵橋頭堡の確保を許してしまう。一時は南米大陸沿岸部及びアフリカ南部が壊滅状況に追い込まれる事態となった。一方北半球にはソ連、アメリカをはじめとした連合国の存在があり、敵橋頭堡の確保を許さず、グリーンランドなどが奪取されるに止まった。

深海棲艦は当時の兵器でも十分撃破は可能であったが、問題は無尽蔵ともいえるその物量と回復力にあった。これに対応可能な国家はアメリカ、ソ連程度であり、他の大戦で疲弊した連合国、そして軍備すら満足にない枢軸国にこれに抗する術は無かったかに見えた。

艦娘と妖精さんの登場と日本国の躍進編集

最初の五隻、オリジナルファイブ(駆逐艦吹雪、漣、電、叢雲、五月雨)と呼ばれる原初の艦娘が登場したのは、1954年、深海棲艦の登場より4年後のことであった。彼女たちは自らを大戦を戦った軍艦であると名乗り、艤装をもって深海棲艦を撃破して護衛が全滅した日本の輸送船団を守り切ることで鮮烈なデビューを飾った。その後も日本に艦娘を名乗る少女たちが現れ、次々と戦いの場へと向かっていった。

また、同時期に妖精さんと現在では呼ばれている、艤装の生産、整備、管理、運用を行う小さな功労者たちも姿を見せるようになった。彼女らの正体はかつての大戦で散った人々の魂とも言われているが、その性質はいい加減かつお気楽で、いつの間にか増えたり減ったりと未だ生態すら明らかではない。艦娘は少ない資源で最大規模の戦力として革命をもたらしたものの、その発生はコントロールできず、またメンタル面での安定性が欠けており、兵器としてみれば欠陥品であった。

しかし、無尽蔵ともいえる物量を前に押し潰されそうだった日本国には彼女たちを使う以外に救国の術がなく、警察予備隊(後の自衛隊)と彼女たちの力をもって日本周辺の制海権を確保を目指した。その結果、既に深海棲艦の浸透が始まっていた東南アジアにまで展開し、資源地帯とのルートを確保することに成功する。これは現在に至るまで続く艦娘の東南アジア派遣とそれに対する資源による支払いという形で日本国の経済を支える基盤となっている。

ソ連の崩壊と深海棲艦の浸透編集

1960年、ソ連はその非効率的な生産体制から転換を表明。ソ連は解体されロシアと周辺国家へと分裂していくこととなる。これによる混乱は大きかったものの、元々ソ連が有していた膨大な陸軍戦力により北極海沿岸部の戦線に影響は無かったとされている。しかし、複数の核攻撃が行われたことや、大量の死傷者を出していることが現在では判明している。

一方、アメリカも長大な補給線の維持に耐えかねて各地の島嶼部を放棄、あるいは現地に軍事政権を樹立して独立させて戦線を整理している。これによって生まれた泡沫国家は多くが崩壊し、おびただしい死傷者を出している。米本土は沿岸部に大都市が多く、戦力を貼り付ける必要があったためとしてアメリカは現在に至るまでこれを正当化している。

欧州は疲弊したとはいえ未だ大国であるイギリスを筆頭として欧州連合を結成。軍事同盟として機能したこれは欧州各国による防衛体制の強化に大きく貢献したとされる。だが連合の意思統一の難しさもあり、初動が遅いきらいがある。

アフリカは欧州を中心とした旧宗主国の肝いりの元、軍事政権が樹立され、人海戦術をもって内陸部を奪回。深海棲艦が歩兵をもたず、地上防備施設のみを輸送艦タイプの艦艇によって設営するだけなのが救いであったが、こちらもおびただしい死傷者を積み上げている。

インドは第三世界を標榜したが、その実態はアフリカと同じ人海戦術による沿岸部の死守であった。オーストラリア、ニュージーランドは、周囲に深海棲艦の根拠地がなく、比較的敵戦力が手薄なこともあってなんとか本土の維持に成功している。

大陸の分断編集

かくして深海棲艦は島嶼部の多くを制圧。北極海、南極海、大西洋、太平洋中部、インド洋を掌握。大陸同士の連絡は絶たれ、物流は一時壊滅状態に陥った。人類は僅かな内海部以外に海を利用する術を失ったのである。この連絡の途絶により、それぞれの戦力も孤立化。大規模な世界的作戦行動は情報共有の遅さから事実上不可能となった。これが改善されるのは深海棲艦による妨害を受けない衛星通信網の確立を待たねばならなかった。ここに人類と深海棲艦は長い長いこう着状態に陥る。物量で押すものの、戦術のせの字もなく攻めあぐねる深海棲艦と、戦術で勝るものの、数で劣る人類という図であった。

衛星通信網の整備と人類の反攻作戦の失敗編集

人類の宇宙への進出が求められたのは必要に迫られてのことであった。深海棲艦の根拠地は強力な妨害電波を発しており、各大陸間の通信は壊滅状態に陥っていた。人類は1960年、ついに宇宙へと進出を果たす。翌年、人類初の通信衛星が打ち上げられ、ついに大陸間の通信が復活することとなった。宇宙空間の軍事利用はその後も進み、監視衛星などの整備が現在では行われているが、物量をもって押される人類にそれらを大規模かつ必要な数準備することは難しく、全世界をカバーするには至っていない。

1975年、ついに人類は全世界規模での同時反攻作戦、運命の日を発動する。これにより、各地に築かれていた沿岸部橋頭堡はほぼ一掃される。しかし、深海棲艦はすぐに増援を派遣、確保したばかりの橋頭堡は奪還されることとなる。後に衛星情報の集積により、深海棲艦戦力が作戦前に一時撤収されていたことが分かり、情報漏れと深海棲艦に「頭」があることを人類は目の当たりにする。また、この作戦以後、elite級、flagship級といった赤や黄色のオーラを、まとう強力な深海棲艦が登場し、場当たり的ながら艦隊を組み、戦術行動をとるようになり、人類の技術力の伸長に対し彼らもまた進化していることが明らかになると、全世界は震撼した。この後、人類と深海棲艦は一進一退の戦いを30年以上続けていくこととなる。

現在の状況編集

東南アジア戦域で深海棲艦の戦略的行動と更なる進化が見られ、さらにその統率艦と見られる鬼クラスとされる深海棲艦が出現、撃破されている。一方、それまで旧大日本帝国所属、また第二次世界大戦の従軍艦しかあらわれなかったものが、他の国家の艦艇や別の時代の(といっても更に古い年代の艦「三笠」であったが)が出現している。それらの艦艇は現在特別に設けられた鎮守府(日本国が艦娘を統括、管理運用するために設けている機関)、大湊勝利砦にて訓練後、かつての祖国に配備、活動中である。

日本国は西太平洋での作戦に失敗しており、現在は戦力の回復中。アメリカは全世界規模の反攻作戦を主導しているものの、欧州戦線の影響により頓挫。南米、インド、豪州ニュージランド戦線に大きな動きは見られていない。フィリピンは敵上陸作戦を受け多数の犠牲者が出たものの、国軍の活躍もあって無事マニラ奪還に成功している。

欧州、アフリカはジブラルタル要塞を失陥し、一時は地中海の制海権を喪失したものの、日本の遣欧艦隊とともに現地部隊が遅滞作戦の後に反撃、ジブラルタルの奪回に成功、敵根拠地であるカナリア諸島に打撃を与えることに成功した。その活躍は欧州の奇跡と呼ばれ、その危機に際してあらわれた欧州艦娘とともに、欧州において艦娘たちが受け入れられる土壌となった。

この反撃成功を受けてアメリカ主導の中部太平洋奪回のための限定的な反攻作戦【夜明けのとき】が立案、実行に移された。アメリカ艦娘と日本の遣米艦隊、そしてアメリカ太平洋軍によるハワイ奪回作戦である。この作戦は深海棲艦の西海岸攻撃などの反撃を封殺しつつ、見事成功を収め、アメリカ合衆国はハワイ諸島を制圧。中部太平洋において深海棲艦最大の拠点を落とすことに成功した。

アジア方面では日本主導によるマリアナ諸島、ソロモン諸島、小笠原諸島奪回作戦のため、フィリピンのマニラ基地に戦力を集められている。

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